意外と悩む「チョークバッグ選び」、実は奥が深いんです
ボルダリングを始めて最初に買うギアといえば、シューズとチョークバッグですよね。シューズは試着して足に合うものを選べますが、チョークバッグって意外と「とりあえずジムの売店にあったやつ」で済ませてしまう人が多い印象があります。筆者も最初の1個は深く考えずに安いカラビナ付きのものを買ったのですが、半年ほど使ってみて「ブラシが入らない」「開口部が小さすぎて粉だらけの手が入りにくい」など、地味に不便なポイントがたくさん出てきました。
今日は、実際に流通しているチョークバッグをいくつか比較しながら、初中級者のうちに知っておきたい選び方のポイントを整理していきます。
まず押さえておきたい5つの選び方のポイント
1. 腰つけ型か床置き型か
チョークバッグには大きく2タイプあります。ベルトで腰に装着する「腰つけ型」と、床にそのまま置いて使う「床置き型(バケツ型)」です。腰つけ型は容量こそコンパクトですが、長時間のクライミングや普段のジム通いに向いています。一方、床置き型は複数人でチョークを共有したり、自宅の壁やキャンパスボードでトレーニングする際に荷物を広げて使うのに向いています。ジム内のボルダリングだけなら、まずは腰つけ型を基準に考えて問題ありません。
2. 留め具(装着方式)のタイプ
カラビナやフックで留めるタイプは着脱が簡単で、パンツのループやハーネスにも付けられる汎用性の高さが魅力です。一方、専用ベルトで固定するタイプは、ムーブ中に身体を大きく動かしても位置がブレにくいのが利点です。ダイナミックな動きが多い課題に挑戦するようになったら、ベルト固定タイプへの乗り換えを検討してみるといいと思います。
3. ブラシホルダーの有無
見落とされがちですが、これが地味に重要です。岩場はもちろん、ジムでもホールドのチョーク汚れを落とすブラシを持ち歩く人は多く、バッグの外側にブラシを差せるループやポケットが付いているモデルだと、荷物が一つまとまって快適です。ただし、着地の際にブラシの柄が体に当たらない位置に収まるかは、購入前に確認しておいた方がいいです。筆者は一度、ジャンプ系の課題でブラシが脇腹に刺さって地味に痛い思いをしたことがあります。
4. 素材と手入れのしやすさ
ナイロン素材は軽量で持ち運びやすく、ポリエステルは摩耗に強いので長く使いたい人に向いています。手洗いや洗濯機で丸洗いできるモデルもあるので、汗や粉で汚れやすいギアだからこそ、お手入れのしやすさは地味に効いてくるポイントです。普段使いのバッグとして見た目も気にしたいなら、コットンやレザー素材のおしゃれなモデルを選ぶ人もいます。
5. 口の開きやすさとサイズ感
巾着型、マグネット開閉、ロールトップなど開口部の形状も様々です。チョーク粉で手がベタついた状態でも片手で開けやすいか、拳がすっと入るサイズかどうかは、実際に使ってみないと分かりにくい部分。大きすぎると持ち運びが不便になるので、「自分の手がすっと入って、少し余裕がある」くらいのサイズ感を目安にすると失敗しにくいです。
実際に比較してみた、代表的なチョークバッグ5つ
ここからは、実際に流通している代表的なモデルをいくつかピックアップして、タイプ別に特徴を比較してみます。価格は販売店によって変動するので、購入前に最新価格は必ず確認してください。
マムット(MAMMUT) Basic Chalk Bag
参考価格はおよそ1,430円前後。シンプルな巾着型の腰つけタイプで、まず1個目として選びやすい価格帯です。装飾が少なく軽量なので、「とにかく安く、まずは使ってみたい」という初心者にちょうどいいクラスだと思います。
ブラックダイヤモンド(Black Diamond) モジョ(BD14230)
参考価格はおよそ1,870円前後。カラビナでの着脱に対応したモデルで、ジムとパンツを問わず取り付けやすいのが特徴です。ブランドの知名度もあり、ジムの売店でもよく見かける定番モデルのひとつです。
マムット(MAMMUT) Stitch Chalk Bag(2290-00900)
参考価格はおよそ2,802円前後。Basicモデルよりもしっかりした縫製とベルト固定に対応しており、ムーブ中の安定感を重視する人向けのワンランク上のモデルです。
ペツル(PETZL) サカブ(S037AA00)
参考価格はおよそ4,834円前後。登山・アルパイン用途にも強いペツルらしく、耐久性としっかりした固定感に定評があります。価格はやや上がりますが、長く使えるギアを1個用意しておきたい人に向いています。
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE) BCボルダーチョークバッグ(NM92500)
参考価格はおよそ6,930円前後。床置き型の中でも大容量で、複数人でのシェアや自宅トレーニング用に使いやすいタイプです。普段使いバッグとしてのデザイン性も高く、ジム以外でも持ち歩きたくなる見た目が魅力です。
初心者がまず選ぶならどのタイプ?
これからジム通いを本格化させる段階なら、まずは価格を抑えた腰つけ型のカラビナタイプから始めて、使い心地に慣れてから自分の課金ポイント(固定力、ブラシホルダー、容量など)を見極めていくのがおすすめです。1個目でいきなり高価格帯のモデルを買う必要はありませんが、「安かろう悪かろう」で開口部が使いづらいものを選んでしまうと、地味に毎回のクライミングでストレスになるので、最低限「片手でさっと開け閉めできるか」だけは意識して選んでみてください。
まとめ
チョークバッグは一見どれも同じように見えますが、タイプ・留め具・ブラシホルダー・素材・サイズ感と、意外と比較ポイントが多いギアです。今回紹介したモデルはあくまで一例なので、ジムの売店やクライミングショップで実際に手に取って、自分のクライミングスタイルに合うものを選んでみてください。小さなギア一つの選び方が変わるだけで、毎回のクライミングの快適さは意外と大きく変わってきますよ。