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【ギアレビュー】ハングボード選びで失敗しない!Beastmaker比較

「最近、課題が全然伸びない……」そんな停滞期にぶつかったとき、ジムの先輩から勧められたのが「フィンガーボード(ハングボード)」でした。今回は実際に代表的なモデル「Beastmaker(ビーストメーカー)」の1000と2000を調べて、使い方まで含めてレビューしてみたいと思います。

フィンガーボードって何?いきなり手を出していいの?

フィンガーボードとは、壁や扉枠に取り付けて指だけでぶら下がり、指の力(フィンガーストレングス)を鍛えるための木製または樹脂製のボードのことです。ジムに行けない日でも自宅で指のトレーニングができるのが最大のメリットですが、実は「諸刃の剣」でもあります。指の腱や靭帯は筋肉に比べて回復が遅く、焦って負荷をかけすぎると腱鞘炎や指の靭帯損傷につながりやすい部位だからです。

僕の感覚ですが、導入の目安は「半年〜1年ほど継続的に登っていて、ジムの基本的な課題(3級〜2級くらい)を安定してこなせるようになった頃」です。体幹や握力がまだ不安定な超初心者のうちは、ジムでの課題こなしや基礎トレーニングを優先した方が伸びしろは大きいと感じています。

代表的モデル「Beastmaker」を比較してみた

フィンガーボードにはいくつかのブランドがありますが、海外のトップクライマーからジムの常連さんまで愛用者が多いのが英国発の「Beastmaker」です。国内では複数の通販ショップで取り扱いがあり、2026年10月時点でBeastmaker 1000・2000シリーズともに、おおよそ3万円前後(3万2,000円〜3万3,000円程度、送料無料のショップが多い)で販売されています。価格は販売店や為替・在庫状況によって変動するので、購入前に複数のショップで確認するのがおすすめです。

Beastmaker 1000:最初の1枚にちょうどいい

1000シリーズは英国でハンドメイドされた一枚板タイプのボードで、上部に大きなジャグ(ガバ)、中段に深め・浅めのポケットがバランスよく配置されています。ピンチ気味のスローパーも含まれていて、持ち方のバリエーションを一通り試せる構成です。木製ならではの適度なフリクションがあり、金属や樹脂製のホールドに比べて指の皮への負担が少ないのも、週2〜3回使う前提だとありがたいポイントです。

Beastmaker 2000:もう一段階、追い込みたい人向け

2000シリーズは幅58cm×高さ15cmのボードで、45度・35度・20度という複数角度のスローパーに加え、2本指・3本指ポケット、オーバーハング方向に傾いた2本指ポケット、1本指ポケットまで揃っています。1000シリーズに比べてホールドの種類が多く、角度もシビアなため、すでにハングボードに慣れていて「もっと細かく追い込みたい」という中級者向けだと感じました。いきなり2000から始めると、浅いポケットや急角度のスローパーで指を痛めやすいので、個人的には1000シリーズか、1000相当の持ち方ができるようになってから2000に進むルートをおすすめします。

安全に鍛えるための僕的ルール

ウォームアップは絶対に飛ばさない

いきなり冷えた状態でぶら下がるのは危険です。僕は軽い有酸素運動で体を温めたあと、ジャグ(持ちやすいホールド)から始めて、段階的に小さいホールドへ移行するようにしています。最低でも10分ほどはウォームアップに使う感覚です。

ぶら下がり時間とセット数の目安

初めて使う場合は「7秒ハング・3秒休み」を1セットとして、同じホールドで5〜6回繰り返し、セット間は2〜3分しっかり休むくらいから始めるのが無難です。慣れてきたら「10秒ハング・休憩を挟んで3セット×2〜3ホールド」程度まで伸ばしていますが、1回のトレーニングで指に強い張りを感じたらそこで終了するようにしています。毎日ではなく、週2回・中2〜3日空けるペースが、僕の場合は一番コンディションを崩さずに続けられました。

痛みのサインを見逃さない

関節の奥がズキッとする、翌日になっても張りが引かない、特定の指だけ曲げると痛む――こうしたサインが出たら、迷わずその日のハングボードはお休みにしています。「ちょっと怪しいけど続けてしまって、結局1ヶ月近く登れなくなった」というジム仲間の話を聞いてから、僕はかなり慎重になりました。

実際に使ってみて感じたこと

僕自身は扉枠に設置する形でBeastmaker 1000を導入し、週2回・1回15分程度のメニューを2ヶ月ほど続けました。劇的に何かが変わったというより、「同じ持ち方の課題で、以前より余裕を持って耐えられるようになった」という地味な変化を感じています。特にカチ系のホールドで、以前は一瞬で剥がれていたのが、少し粘れるようになった実感がありました。派手な効果を期待するより、地道な積み重ねのトレーニングと捉えるのが長続きのコツだと思います。

まとめ:どちらを選ぶべきか

これからフィンガーボードを始めるなら、ホールドの種類がシンプルで指への負担も比較的穏やかな「Beastmaker 1000」が無難な選択です。すでにハングボード経験があり、より細かい角度やポケットで追い込みたい方は「Beastmaker 2000」が選択肢に入ってきます。どちらを選ぶにしても、焦らずウォームアップと休養をセットで考えることが、長くクライミングを楽しむための一番の近道だと思います。

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おやぎ

「おやぎ」こと、ボルダリング歴15年の一般クライマーです。趣味で始めたボルダリングにすっかりハマり、初中級者向けにムーブのコツやジム・ギア情報を発信中。一緒に強くなっていきましょう。

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