「ボルダリングって道具が少なくて始めやすい」とよく言われますが、実際に半年、1年と続けていると、あると便利な小物がどんどん増えてきませんか?チョークケース、ホールド拭き用のクロス、指皮のお手入れグッズ…。専門メーカー品を全部揃えると地味に出費がかさみます。
そこで今回は、現役でジム通いしている筆者が実際に使っている「100円ショップ(ダイソー・セリアなど)で揃う代用グッズ」を5つ厳選してご紹介します。あわせて「ここだけは100均で済ませない方がいい」という境界線もはっきりお伝えするので、コスパよく道具を揃えたい初中級者の方はぜひ参考にしてください。
100均グッズでも十分!現役ボルダラーが実際に使っているアイテム5選
①ジップ付きポーチ → 即席チョークケース・小物入れ
ダイソーの化粧ポーチコーナーにある、マチ付きのジップポーチ(110円)が実はチョーク粉の持ち運びにかなり優秀です。粉末チョークを袋ごと入れてジップを閉めれば、バッグの中で粉が飛び散る事故を防げます。筆者はこれにチョークボールと予備のテープを一緒に入れて、ジム用ポーチとして使っています。本格的なチョークバッグはホール内でサッと出し入れする用、ポーチは移動中の粉漏れ対策用、と役割を分けるのがポイントです。
②マイクロファイバークロス → ホールド拭き&シューズの汗取り
セリアやダイソーのマイクロファイバークロス(110〜220円)は、ヌメりが出てきたホールドをサッと拭いたり、シューズを脱いだ直後に足裏の汗を拭き取るのに重宝します。特に夏場、汗ばんだ足でシューズを履くと一気にフリクションが落ちるので、登る前の一拭きを習慣にするだけで足置きの精度が変わります。professional用の「ホールドブラシ」とは役割が違うので、こちらは「拭き取り」専門と考えてください。
③爪やすり・軽石タイプのかかとケア用品 → 指皮の角質ケア
100均のネイルコーナーにある爪やすり(エメリーボード)は、指皮のカサつきや引っかかりを軽くならすのに使えます。強く削りすぎると逆に皮が薄くなって痛みの原因になるので、あくまで「表面のささくれや引っかかりを軽く整える」程度にとどめるのがコツです。がっつりとした角質ケアをしたい場合は、クライミング専用のスキンケア用品や、経験者に削り方を教えてもらうことをおすすめします。
④洗濯ネット → チョークバッグ・テーピングの保管&お手入れ
チョークバッグの口をキュッと締める紐や、使いかけのテーピングロールは、ジムバッグの中でホールド跡の砂やゴムカスが付きやすいアイテムです。100均の小さめ洗濯ネット(110円)に小物類をまとめて入れておくと、バッグの中で絡まったり汚れたりするのを防げます。月1回くらいチョークバッグ本体を陰干しする際の「仮置き袋」としても便利です。
⑤ゴムチューブ・輪ゴム → 前腕の拮抗筋トレーニング代用品
指を閉じる・握る動きを鍛えるグッズは世の中にたくさんありますが、逆に「指を開く」動き(伸筋)を鍛えるアイテムは地味に見落とされがちです。100均の太めの輪ゴムを5本の指にかけて開閉するだけでも、前腕の拮抗筋のケアになります。本格的にやりたい方は後述するトレーニンググッズに切り替えるのがおすすめですが、「まず試してみる」段階ではこれで十分です。
逆に「ここはケチらない方がいい」境界線
クライミングシューズ本体
言うまでもないですが、足型に合わないシューズは痛みでムーブに集中できなくなりますし、ソールのゴムの質がフリクションに直結します。ここは必ず店頭で試し履きをして、自分の足と登り方に合ったモデルを選んでください。
チョークそのものの質
粉の粒度が粗すぎるチョークは手が白くなる割に実際のグリップにはあまり貢献せず、逆に細かすぎるものはすぐ汗で流れてしまいます。チョーク自体は消耗品なので、まずは行きつけのジムで販売されているものを使ってみて、自分の手汗の量に合うタイプを探すのが近道です。
チョークバッグ本体(頻度が上がってきたら)
週1〜2回ペースで通うようになったら、チョークバッグ自体は専門メーカー品を検討する価値があります。Black DiamondやPetzl、Moonといったブランドのチョークバッグは、片手でもしっかり開口部が開く設計や、擦れに強い生地が使われていて、長く使うほど差を感じやすいアイテムです。100均ポーチはあくまで「移動中の粉漏れ対策」という脇役として使い分けるのがちょうどいいバランスだと感じています。
実際に使ってみて感じたこと
筆者自身、通い始めの頃はとにかく出費を抑えたくて、チョークバッグすら買わずにジップ袋だけで半年近く登っていました。それはそれで困らなかったのですが、グレードが上がって核心で片手チョークアップをする機会が増えてから、口が自立して開くタイプの専門チョークバッグのありがたみを実感しました。逆に、マイクロファイバークロスや爪やすりは今でも100均のもので十分だと感じています。
「全部本格品」でも「全部100均」でもなく、使う頻度と、失敗したときの影響の大きさで線引きするのがコツだと思います。
まとめ
今回ご紹介したように、ホールド拭きや指皮の簡単なケア、小物の整理といった部分は100均グッズで十分代用でき、浮いたお金をシューズやチョークといった「性能に直結する部分」に回すのが賢い選び方です。まずは今日ご紹介したグッズから気軽に試してみて、自分の登る頻度や好みがはっきりしてきたタイミングで、専門メーカー品へのステップアップを検討してみてください。